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「叩いてみろ。
決着をつけようか。」
卓斗は雫に言い放った。
雫はフッと笑うとスティックを受け取りドラムの椅子に腰をかけた。
一言も発せずにドラムを叩きはじめた雫にステージにいる誰もが声をかけることができなくなっていた。
普段のAshでのスタンダードなドラムプレイの雫はどこかに消え、変拍子に高速のバス連打を交えたプレイだった。
雫の実力は過小評価されていたわけではなかった。
しかし、普段はこういったプレイをしないためバンドメンバーですらこんな雫を見たのがはじめてだった。
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