━始まり━

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「あ… 俺は直也って言います。 こいつは拓也。 旅行で東京に遊びにきて… 迷子になってもーた」   直也君はニコニコ話してくるから、私の警戒心がとけた感じがした。   「そう。 じゃー旅行を楽しんでね!!」   私は会釈すると歩きだした。   「待ってや! お姉さん、一人なん? 暇やったら、付きおうてや~」   「え…?」   私は焦った。 けれど…あどけない直也君の顔を見ていると、付き合ってもいいかな… そんな気がしてきていた。
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