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すると桜花はカッと眼を見開き、先ほどの話し方とはまるで違う話し方をし始めた。
「あんたのとこにきたのは、人斬りの使者だ。私のトコにもきやがったよ。奴は、私らが無情な人斬りじゃないと私らを殺せないんだとよ。まぁ人間の本能だな。人を斬るのに快感を覚えちまったら奴に殺されちまうのさ。」
「…そうか…。」
すると桜花はにこっと笑い、いつもの話し方に戻り、
「あんさんのことやから、奴を救いたいって思ってはるんでっしゃろ?私もそれには賛成どす。ただね、緋村はん、
人を斬るのを楽しく感じたらいけない。そして、奴との約束は守らなければ。」
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