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俺は…新時代が来たら、この罪をつぐなっていかなくてはいけないな…。
「…さい…とうさい…ばっとうさい…抜刀斎はん!!」
「ん…?」
「なにをぼーっとしてはりますのん?!」
「小萩屋の中だからいいが、抜刀斎って大声で叫ぶな…」
「ば…いや緋村はん!!あんさん最近おかしいって上から言われとるんや!いい加減目ぇ覚ましいや!!」
「…百花繚乱…か」
「わたしのことじゃなくって
貴方のことどす!仕事に支障がでたらどう責任とるつもりどす??」
流暢な関西弁で話すのは、長州藩ただ一人の女武士、紅霧 桜花。(アカキリ オウカ)
抜刀斎と同じく、影の人斬りで、ついた名前は人斬り百花。あまりにも多く戦い、あまりにも多く殺した、いわば抜刀斎の女版である。
肩の長さの黒い髪を触りながら、桜花は続ける。
「あんた、あの男がきたん?」
すると抜刀斎ははっと目を見開き、
「…知っているのか…?」
すると桜花は驚いた様子で、
「…緋村はんのとこに…きたんやね…?!」
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