12人が本棚に入れています
本棚に追加
王子達の方を見る。
止まる事なく繰り出されるキオの攻撃をことごとくヒューイが受け流す…その繰り返し。
傍目には、確かにヒューイがキオを軽くあしらっているように見えなくもない。
「ねぇ、どういうルール?」
「武器はダメッス。キオっちは魔法もダメ。純粋なる拳と拳のぶつかり合い!!」
「血湧き肉踊る漢(おとこ)の祭典だぜえ!!」
キメ! と揃ってポーズをキメる2人…。
なるほど…
こいつらはバトルマニアか…。
「で、相手の顔面に決定打を入れた方が勝ちッスよ」
…顔面?
それを聞いたディアナは自分の財布から出したゴールドを見習い君の箱に入れた。
もちろん「K」と書かれた方に。
「10口ね。ヨロシク!」
「ぅお!?まいどッス!」
それを見たステアが「アラ?」っとディアナの側に寄ってきた。
「フフ、ディアナちゃんたら…愛よね」
パチリとウィンクをするステア。
対して、ディアナはフフンと胸をそらして不敵に笑った。
「甘いわねステア」
「え?」
「なんなら、100口賭けたって構わないわ」
『ぇえええ!?』
最初のコメントを投稿しよう!