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コレが聞こえていた一画からどよめきが起きた。
そして一瞬の沈黙の後に、その視線は一斉に見習い君の方を向く。
「おっと!賭けの変更はできねッスよ!」
そう言って見習い君はサカサカとマストの上に駆け上った。
彼らの視線は今度は王子達に向く。
戦士としての体躯が出来上がっているヒューイに比べ、キオは小柄でまだまだ少年の域を脱していない。
実際の戦闘を見ても、前線で斬り込んでいくヒューイに対し、キオはあくまで後方支援に撤している。
なのに、
王女は迷う事無くキオに賭けた。
(これは…コレは何かある!)
皆、一様に思ったところでマストの上から見習い君が叫んだ。
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