📖甲板にて…

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  「変更はできねッスよ~」 ギロっ!! と、皆で見習い君を睨みつける。 あさってを向いて口笛を吹く見習い君に怒りを覚えつつ、こうなったら!と、一斉にヒューイに声援を送った。 「ヒューイっ、てめぇコノヤロー!!」 「何ちんたらやってんだ オ゛ラ゛ア゛!!」 「負けやがったらはったおすぞチキショあ!!」 ………声援ではなく野次だった。 「ぁあ゛っ!?」 思わず振り返るヒューイ。 キラリとキオの目が光り、すかさずヒューイの顔面めがけて蹴りを繰り出した。 しかし、それはわずかにヒューイの髪を掠めただけで空を斬る。 が、キオは体を反転させて間髪入れずに次の蹴りを放った。 だがそれも片手でいなされる。 キオは「ちっ…」と舌打ちして一旦距離を取った。
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