アリストテレスの憂鬱

３

「結婚相手を……決める？」

夏休みパラダイス＝重い冗談かと思った。何事かと隣の京都姉に視線を移す。実際問題話せる人がいるといないのでは大違いだ。初めて京都姉が頼もしいと心の奥底のどこかで感じた。

「あれ？ジジィに聞いてなかったか？」

ここで解説。

ジジィ＝僕のお父さん。

クソジジィ＝僕のお爺さん。

舎弟一号＝僕。

舎弟以外略＝その他大勢。

※この人のクソは尊敬を表す。

でも全く嬉しくないね。う〇こだもんね。……ところでここに来るまでの便意についてだけれども、腕立て伏せ旋回をやっている途中から見事無くなりました。これはいわゆる便秘になるのでしょうか？

「いや、特になんにも聞いてませんが、何か？」

こんな悪趣味な事普通言うわけないよな。言ったら言ったで俺は意地でもここに来ないだろうし。当たり前だのクラッカーだっつうの。

「いやいや、私の知ったこっちゃないし。……でもまぁ何も知らないってのも――それはそれで面白そうだけど――なんだからな。優子ちゃん言ってあげて」

「はい。かしこまりました」と割烹着先輩改め優子ちゃんは説明を始めた。