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「榛名様の御祖父様が世界を回って引き取って来た、その時はまだ幼子だった女性達がここに住んでおられます」 「……うんうん。もうね、入り口からカオスだね」 「その女性達は榛名様の未来の伴侶としてここに居るのです」 「うんうん。……何だか大事な部分をバッサリとはしょってませんか?」 「そしてこの夏休み。丁度この年、榛名様が18歳となり法律上結婚出来る歳となりましたので、この島へ連れて来てもらったというわけです」 「うんうん。俺の拒否権はないという事ですね。よーく分かります」 「大丈夫です。ここでの彼女達との共同生活で、必ず榛名様のお気に召す女性が居ますので」 「いやいや。そういう問題じゃないと思いますけど――」 「うるさい!じゃあさっさと荷物まとめて家へ帰ればいいじゃない!」 と、俺の言葉を遮りテーブルでご飯と味噌汁を混ぜたねこまんまを口に運ぶ、金髪で美しく整った顔立ちをした、まさに大人の女性と言った雰囲気を醸し出す彼女は、強い警戒を含んだ口調で言った。 でも彼女の口から放たれたご飯粒が彼女の向かい側に座る無表情の、まだ幼い……というか童顔の女の子の頬に着いた。 「????」 彼女の怒らせてしまったのか理由の分からない俺は思わずのけ反ってしまう。 そんな俺にポンと京都姉は肩に手を置く。 「ここに居る奴らは一筋縄じゃ孕ませられないぞ~」 「何言ってんだよアホ」 何故かそこだけは冷静に対応出来る俺が居た。  
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