†雨音さん†

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彼女は、眼鏡を上げる仕草を見せるとあたしにの方に顔を見せた。 「では…昨日の吉川実花さんの様子で気になる事はありませんでしたか?」 まるで取り調べのように表情を変える事なく聞く彼女に小さな苛立ちを覚える。 「ありません」 ムスッとした顔で答えた。 「…昨日、あなたと吉川さんは放課後に2人で残ってらっしゃいましたよね?」 「…はい」 「何をされてたんですか?」 もう1度、眼鏡を直す。
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