†雨音さん†

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―…でね? 誰もいなくなった校舎には自殺した女子生徒が復讐の為にさまよっていて… 居残りで帰るのが遅くなったら気をつけて… 気がつくと…ほら… 「後ろーっ!!!!!!!」 「嫌ぁぁぁぁぁ!!!!!!」 実花の大きな声に自分も大きな声で驚いた。 耳の穴を塞ぎ実花が眉をしかめる。 「…でっかい声」 「ごめん…」 呆れたように呟いた実花に謝った。 でも、実花の話し方が怖すぎるんだよ…。 「それ…本当の話…じゃないよね?」 「まさかー?!…でも彼氏に聞いた話なんだけどね?有名な話らしいよ?」 「…マジですか」 背中に嫌な汗を感じ実花に早く帰ろうと催促した。
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