†雨音さん†

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もしかして怖い話が苦手とか… あたし達のやり取りを止めるように生徒会長がコホンと小さく咳払いした。 「まぁ…雨音さんの話は有名ですからね?吉川さんの事で何か分かればすぐに教えます。今日はありがとうございました」 (やけにあっさり帰らされるんだ…) そう思ったものの昼休みの時間も終わりに近づいていて特に深くは気にせずに生徒会室を後にした。 ―…教室に戻るとクラスの皆が駆け寄って来た。 「実花の事で何か分かったの!?」 みんな、実花の事が本当に心配なんだ… 「ううん…何にも…」 がっかりしたように答えると皆も同じようにうなだれる。
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