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…―その日の夜
学校の屋上で実花が見つかった…
それは無惨な姿ではなく、擦り傷ひとつない普通の状態だった。
本人も何故、そこで倒れていたのか…
行方不明になっていた時間は何をしていたのか思い出せないと話したらしい…
担任からの連絡に安堵から涙が溢れて止まらない。
「良かった…」
実花とお揃いのストラップをギュッと強く握りしめる。
明日は、大事を取って学校を休み次の日には来れるはずだと担任が教えてくれた。
実花がどこで何していたのかなんてどうでもいい…
ただ、無事だった事を喜んだ。
…―これがあたしにとって恐怖の始まりだったとしても…
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