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自動車の音、人の話し声、四季折々の音。どうやら長い年月が過ぎたようだ。
ユウ「タクマーっ! おはよう! お前も大学ここだったんだな」
タク「ああ、おはよう」
ユウ「心臓大丈夫か?」
タク「うん」
ユウ「そっかあ、でもよかったあ~」
タク「もう1年だな」
ユウ「ったく、心配させやがって…」
少年「よかったな、タクマ…」
タク「でもたまに、まだ聞こえるんだ」
ユウ「なにが?」
タク「あの人の声が聞こえる…」
ユウ「あの人?」
タクマとユウキの声が遠ざかる。
少年「ダイスはお前に味方したようだぜ。もう「どうせ」なんて言わずに、しっかり立って歩きな。お前には未来も過去もあるんだから…」
閉幕
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