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そこまで考えた所で、心に何か重たいものがのしかかった。
「あ、先生来た」
急いで前を向く俊弥。学級委員である俊弥は、授業始まりの挨拶がある。
「起立ー、気をつけー、礼ー」
クラス揃って「お願いしまーす」と挨拶をする。
椅子に座り、雅人は、ぼんやりと前を見つめた。
―最悪だ、俺。なに馬鹿な事を考えてんだよ。
先程頭を過ぎった思い。それは、「シュンの彼女なんか消えちゃえばいいのに。ずっと俺と一緒に居てくれたらいいのに…」と、いうものだった。
雅人は、自分自身に対して激しい憤りを覚えた。しかし、どうする事も出来ず唇を強く噛み締めるだけだった。
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