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森の中から何かが飛んでくる。巨大な植物の種のようだ。バージルとモデウスは最小限の動作でそれを回避し、小石を種に向かって投げる。小石は種に命中、種は粉々に砕け散る。
騒がしい女の声「貴様達っ!わらわの可愛い子供達に何をする!?」
森の中から轟音と共に現れたのは巨大は植物の龍である。突如、龍の顔が割れ、中には女性の形をした悪魔がいた。
バージル「貴様、何者だ?」
植物の女「わらわはエキドナじゃ。そなたら、素直にわらわを受け入れよ!」
落ち着いた女の声「ダメよぉ…この二人は私のものだからぁ…」
稲妻とともに蝙蝠の大群が現れ、一箇所に集まり、女の形になっていく。
蝙蝠の女「私はネヴァン。こんにちは、スパーダの坊やに後継者の坊や」
バージル「上級悪魔が二体か。貴様も面倒なものに捕まったな」
モデウス「それはあなたも同じでしょう。一人ずつ相手をしますか?」
バージル「そうしたいところだが刀がないのでな。素手で闘っても良いがここは貴様に任せよう。こんな奴ら如き止められなければ話にならん」
エキドナ「ぶ、無礼なっ!このような堕落した女と一緒にするでない!」
ネヴァン「ひどいわぁ…あなたみたいな子孫繁栄しか考えてないオバサンと一緒にしないでくださるぅ…」
エキドナ「わらわを愚弄するか魔女よ!貴様から八つ裂きにしてくれるわぁ…ギャァッ!だれじゃ!?」
バージルが石を拾い騒ぐエキドナに当てた。
バージル「フン、女同士のケンカも見物だが少々急ぐのでな。コイツが貴様らの相手をする」
モデウス「仕方ありませんね。わかりました。ではいきます」
モデウスは剣を呼び出し、構える。
ネヴァン「フフフ…スパーダの後継者さん、楽しませてもらうわぁ…おいきなさい、蝙蝠達」
エキドナ「今度こそ我が子を受け入れよ!」
ネヴァンは雷を纏った蝙蝠達を、エキドナはキメラシードと呼ばれる種をいくつか飛ばしてきた。
が、その方向にはモデウスの姿が無い。
モデウス「あなた方に恨みはありませんが、スパーダの愛した世界を脅かすなら容赦はしません」
モデウスはネヴァンの目の前に現れ、一撃を見舞う。
ネヴァン「うっ…こんなに早く退場なんて…やるじゃなぁい…ダンテ以来に楽しませてもらったわぁ…じゃあね、坊や達」
ネヴァンが砂となり崩れていく。
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