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強化ブリッツ…ディアボロスは既にダンテを狩る体勢に入っていた。今まで襲ってこなかったのが不思議だったが、それも限界のようだ。
ダンテ「どっからでもこいよ」
ディアボロスが消える。高速で移動しているため肉眼で捕らえるのは不可能だったが、現れる度にバチバチと放電の音が聞こえるので一瞬一瞬現れた場所の特定くらいは出来た。
ダンテ「来る」
ダンテはすかさず後ろに飛ぶ。先ほどまでダンテのいた場所に凄まじい黒い雷が落ち、ディアボロスが姿を現した。どうやらブリッツと同じように雷を落として出現した時はしばらく動かないようだ。
ダンテ「隙だらけだぜ」
ダンテはエボニー&アイボリーの高速連射で鉛玉のキスを浴びせた。以前ブリッツと闘った時、雷を纏っている間は近距離武器が効かなかった。それを思い出したのだ。まずは遠距離からの攻撃でダメージを与えて雷を剥がせばいい。思った通りある程度ダメージを与えるとディアボロスを覆っていた黒い雷は消えた。
ダンテ「随分とあっけなかったがこれで終わ…らせちゃあくれないか」
ディアボロスは身を守る雷が無くなった途端、身体を丸めた。全身には無数のトゲがある。これでは迂闊に近づけない。
ダンテ「どーせ、あのトゲには神経性の毒か何かあるんだろうな。お前ら、出番だぜ」
ダンテはアグニとルドラを構え、飛び上がる。二つの剣を反対向きに合わせ、空中で下向きに高速回転させ始めた。テムペストという技で、炎を纏った巨大な竜巻を発生させる大技だ。
ディアボロス「グギ…ギガ…」
凄まじい炎に耐え切れず、ディアボロスは防御を解いた。
ダンテ「がら空きだぜ」
リベリオンの一閃。ディアボロスの右手を切断した。立て続けに左手も切り落とす。
ディアボロス「ギャ、シャァァァ」
苦し紛れにディアボロスはダンテに突進し噛み付こうとした。ダンテはこれを軽々とかわし、ディアボロスの角に立つ。
ダンテ「ちょっとは楽しめたぜ。じゃあな」
ダンテはリベリオンでディアボロスの頭から縦に真っ二つに切り裂いた。
ディアボロスの身体が無惨にも崩れ落ち、砂となって消えた。
ダンテ「そろそろトリッシュが戻ってくるな。くそっ、ストロベリーサンデー食べそびれちまったな」
ダンテは仕方なくアグニとルドラを持って事務所へ戻った。
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