54人が本棚に入れています
本棚に追加
~MISSION 4 集結、冥界へ~
ダンテが事務所に入ろうとドアを開けた時、巨大な影が空を仰いだ。
ダンテ「ようやく、きたか」
巨大な影の正体はネロとトリッシュを乗せたグリフォンだった。グリフォンはゆっくり、事務所の前に降りてきた。
ダンテ「よぉ、坊や。2年ぶりだな」
ネロ「ダンテ、あんた変わってないな」
ネロは久しぶりの再会が嬉しかったらしく彼の口調はいつもよりも穏やかだった。
ダンテ「そうか?イイ男に磨きがかかったはずなんだがな」
トリッシュ「ピザばっか食べてる男にどうしたら磨きがかかるのかしら?」
ダンテ「全く…遅かった上に小言とはな」
トリッシュ「仕方ないでしょ。坊やが悪魔の相手してたんだから」
ネロは悪魔と聞いてバアルの事を思い出した。
ネロ「そうだ、ダンテ!バアルとかいう二刀流の悪魔を見なかったか?」
ダンテ「バアル?どこかで聞いた名だな」
バアル「相変わらずだな貴様は」
バアルは近くのビルの屋上からダンテ達を見ていた。
ダンテ「なるほどな…あいつまで生き返ってるとは…相変わらずはお互い様だろ?アンタはあの頃のままだな」
バアル「ふ。俺の姿がどうだろうと問題無かろう。それよりも…」
バアルはビルから飛び降り、ダンテ達の前に着地した。
バアル「今度こそ貴様の魂をもらう」
ネロ「な、殺すってその為か!」
ダンテ「ほぉ、前回は敗れたが今回は勝つと?」
バアル「その通りだ。あいつも何やらスパーダにゆかりがあるみたいだが。奴と闘うのは貴様を倒してからだ」
ダンテ「坊やより俺が先かよ。まぁいいさ。相手になってやる」
ダンテとバアルはほぼ同時に剣を抜き、切り掛かった。これから激闘が始まる…はずだったのだが…ネロが二人の剣を止めた。
ネロ「待て!二人が闘うのはこの異変が解決してからでもいいだろ?」
バアル「知らん!俺はダンテを狩れればそれでいい!」
ダンテ「だとよ坊や。邪魔になるから離れておくんだな」
ネロ「ふざけるな!スパーダの志を受け継いだあんた達が何故闘わなくちゃいけないんだ!」
モデウス「そうですね。彼の言ってる事は間違ってはいません」
バアル「な、モデウス。貴様も邪魔をするつもりか!」
ダンテ「おいおい、今日は何か同窓会でも開くのか?」
最初のコメントを投稿しよう!