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ダンテ「大変そうだなぁ。手を貸そうか?兄貴に借りを作っておくのも悪くないしな」
バージル「ふん。勝手にしろ」
ダンテ「そうつまんない話でもないぜ?これを貸してやるよ」
ダンテが手をかざすと、バージルの両手両足が光った。
バージル「なかなか面白い物を持ってきているな。いいだろう」
バージルの両の手足には魔具が装備されていた。それは光の力を持ち、圧倒的な破壊力で敵を粉砕する悪魔、ベオウルフの魔具である。
ダンテ「気に入ってくれたようだな。じゃ、俺もそろそろいこうか」
今度はダンテが光り、両手両足に鋼のような魔具を装備した。ギルガメスという、ベオウルフと同じく接近戦に圧倒的な破壊力を誇る魔具である。
アゼル「フハハ、そのような玩具で我に立ち向かってくるとは…よかろう、我の力の全てをぶつけてやろう」
アゼルは新たにもう一つ大剣を出し、両手にそれぞれ大剣を構えた。
ダンテ「いいねぇ!そうこなくちゃな」
バージル「ダンテ、さっさと片付けるぞ」
アゼル「身の程知らずがぁ!」
アゼルは飛び上がり、二人に向かって落下した。
アゼル「グハハハ!どうだ?」
ダンテ「いや、いいとこいってたんだがな。おまえの図体だと後一人分ってとこだ」
ダンテとバージルはアゼルの攻撃をかわし両側に回り込んだ。
ダンテ「今度は俺達の番だ。準備はいいか?」
バージル「フン、貴様に言われるまでもない」
ダンテ&バージル「いくぞぉ!」
ダンテはギルガメスの右ストレート、バージルは右足によるローリングソバットをアゼルの蜘蛛の胴体に命中させた。アゼルはたまらず後ろによろめいた。
アゼル「ぐふおっ、おのれぃ!」
アゼルが両手の大剣を地面に突き刺すと何本も火柱が噴き上がる。
ダンテ「おいおい、賑やかな奴だな」
バージル「何を遊んでいる。終わらせるぞ」
ダンテ「OK。もう少し遊びたかったが仕方ないな」
ダンテとバージルはアゼルの頭上まで飛び上がった。そしてダンテは右足、バージルは左足を前に出しアゼルの顔面に向け急降下蹴りを繰り出した。二人の蹴りはアゼルの顔に命中し、両目を潰した。
アゼル「グアアア!目が!目がぁぁ!!」
アゼルは地面に倒れもうとしている。ダンテはすぐに地面に着地し、右手を引いて構えた。バージルは蹴りの後、アゼルの顔を踏み台にジャンプした。
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