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~MISSION 7 ネロの悪夢~
ネロ「ここが魔界…いや冥界か…」
一見すると遺跡のようだが地上とは明らかに違う何かに嫌なものを感じていた。例えば柱がうごめいている事や床に綺麗な円になった水溜まりのようなものが所々ある事だ。
ネロ「何か嫌な予感がする。早く出口を見つけなければ…あれは?」
ネロは壁に付いている紋章の書かれた装置を見つけた。フォルトゥナで見かけた物は部屋のしかけを作動させたりするものだが…少し形が違う。ネロは調べる為、近付こうとした。
ネロ「!?」
入ってきた扉に封印が施された。部屋の中央に球体が出現した。かと思えば、今度は鉛色のジェル上の液体が地面から出てくるなり球体を覆い始め、瞬く間に巨大な物体になった。
ネロ「こいつは…何だ?生きているのか?」
その物体の正体は魔界の生体兵器「ナイトメア」である。かつてダンテがマレット島で闘った際に苦戦を強いられた強敵だ。ナイトメアはネロに向かって小型の弾丸を連射した。
ネロ「いきなり攻撃かよ。だがその起動力が命取りだ!」
ネロは素早く弾丸の雨をかわし、レッドクイーンによるイクシードをナイトメアの身体にお見舞いした。が、ナイトメアの装甲は予想以上に硬く、レッドクイーンは弾かれてしまった。ナイトメアは再び弾丸を乱射した。ネロは舌打ちしながらバックステップで壁の紋章の近くまで下がった。
ネロ「くそっ、あの装甲を何とかしないと…!?」
ナイトメアは先程より激しく銃器の乱射を始めた。が、ネロが紋章から遠ざかると攻撃の勢いは弱まった。
ネロ「あの紋章…何かある。もしかしたら…」
ネロは弾丸の間をくぐり抜け、紋章の手前までたどり着いた。しかし突然、足元からナイトメアを構成していると思われる。液体が飛び出し、ネロを包んだ。
ネロ「しまっ…」
ネロはナイトメアの体内の異空間に閉じ込められた。
ネロ「油断した。…で、代わりにお前らが相手か?」
ネロの前にはフロストが二体現れ、その内の一体が氷の爪を飛ばしてきた。
ネロ「お前らに時間をかけるワケにはいかない」
ネロはデビルブリンガーを伸ばし、もう一体のフロストを引き寄せ、盾ににすると飛んできた氷の爪は見事に引き寄せたフロストの身体に突き刺さる。ネロはそのままフロストを振り回し、爪を飛ばしてきたフロストに向かって投げる。
ネロ「おらぁ!」
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