54人が本棚に入れています
本棚に追加
モデウス「ネロ、あの紋章は起動させるとナイトメアは力を失い、少しの間弱点のコアを露出します」
ネロ「わかった。あんた達はここで待っててくれ」
バアル「言われるまでもない。あの程度、数分で終わらせてこい」
モデウス「気を付けて下さい」
ネロはゆっくりナイトメアへ向かって歩く。ナイトメアはネロへ向け、銃器を乱射する。
ネロ「そんなもの…俺には効かない」
ネロの身体に命中したはずの弾丸が爆ぜる。
バアル「モデウス、小僧の魔力を感じるか?」
モデウス「ええ。先程ナイトメアの攻撃が効かなかったのは魔力が身体を覆っていたのでしょう。ですが…」
バアル「うむ。あれは魔力を大量に消耗する。小僧ではナイトメアの相手はやはり無理か…」
モデウス「ですがこれは彼の闘い。今止めると彼の魂が死んでしまう」
バアル「そうだな。ではしばし様子を見よう」
モデウス「わかりました」
ネロは紋章に向け走り出す。ナイトメアの攻撃は更に激しさを増すがネロは軽々とかわし、紋章の正面に立った。ナイトメアは魔力を集中させ、レーザーを放つ。
ネロ「自分の弱点の位置くらい考えるんだな」
ネロは一瞬で横に移動してレーザーを避けた。レーザーの勢いは止まらぬまま紋章に力を注ぐ。
モデウス「なるほど。考えましたね。あんな方法で紋章に力を注ぐなんて」
バアル「ダメかと思ったが、どうみても小僧の勝ちだな」
紋章に力が溜まった。それと同時にナイトメアのコアを覆っていた装甲は再び液体となって剥がれ落ちた。
ネロ「覚悟しろ…クレドの魂を利用した罪は重いぞ!お前は…」
ネロはデビルブリンガーに魔力を集中させ、ナイトメアのコアを掴む。デビルブリンガーの力に耐え切れずコアにヒビが入り始めた。
ネロ「廃棄…処分だ!」
ナイトメアのコアは粉々に砕け散り、砂になった。
ネロ「クレド…あんたのカタキは取ってやったぜ…」
ネロは立ち上がった。
ネロ「待たせたな。扉を進もう」
モデウス「わかりました。兄さん、行きましょう」
バアル「ふん」
三人は扉に入った。
最初のコメントを投稿しよう!