~MISSION 8 封じられた力再び~

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アビゲイルの頭にトンッと何かが乗っている。 アビゲイル「あぁ?なんだぁ?」 バージル「やはりな。強大な魔力を手に入れても所詮は低級悪魔。使える頭が無い」 アビゲイルの頭に乗っていたのはバージルだった。 アビゲイル「俺様の頭に乗るんじゃねぇよぉ!うりゃあ」 アビゲイルはバージルに向かって左手を叩きつけ…たはずだったが、自分の頭を思い切り叩くはめになってしまった。 アビゲイル「いててて…ったくぅ…少しは手加減してくれてもいいんじゃないのかぁ?」 バージル「ふん。生憎だが貴様と戯れている時間は無い。ダンテ!終わらせるぞ?」 ダンテ「へっ、お好きにどうぞ」 バージル「というわけだ。出直してこい」 バージルが閻魔刀を抜く。一瞬でアビゲイルを斬った。 アビゲイル「へ?」 アビゲイルの首、腰に切れ目が入り、頭と上半身が落ちた。 バージル「ふん…他愛もない」 アビゲイル「そいつぁ、どうかなぁ?」 ダンテ「バージル!」 バージル「何!?」 アビゲイルの身体が起き上がり、左手をバージルに振り下ろす。不意を突かれた為、閻魔刀で防ぐしかなかった。 バージル「ちぃ…」 あまりの衝撃にバージルの身体は飛ばされた。何とか着地はしたものの、中々勢いは殺せず、200メートルほどしてからようやく止まった。 ダンテ「ふぅ…やっぱりあれで終わるわけないか」 斬られたアビゲイルの頭と胴体は元通りになった。 アビゲイル「あー、いてぇいてぇ…だから言っただろ?以前の俺とは違うってよぉ…そろそろ本気を出すぜぇぇぇ!」 アビゲイルはさらに魔力を放出し、魔力の鎧を纏った。 ダンテ「おいおい、さらに面倒になったな。どうするバージル?」 バージル「愚問だな。叩き潰す!」 ダンテ「じゃあそろそろ本気を出すか…おーい、俺達も真面目にやってやるぜ」 ダンテとバージルは上着を脱ぎ捨てるとそれぞれギルガメス、ベオウルフを装備した。 アビゲイル「へっへっへ。上着を脱いで少しでもデッドウェイトにならないようにしたかぁ…だが、それじゃあ一発でも喰らえばあの世行きだぜぇぇ?」 バージル「貴様の温い攻撃なんぞ、大した事はない」 アビゲイル「じゃあ、さっきその温い攻撃を受けたのは誰だぁ?バージルのダンナァ…へーへっへっへ」 ダンテ「あーあ、言っちまったな」 バージル「いくぞ、ダンテ」
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