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アビゲイルの頭にトンッと何かが乗っている。
アビゲイル「あぁ?なんだぁ?」
バージル「やはりな。強大な魔力を手に入れても所詮は低級悪魔。使える頭が無い」
アビゲイルの頭に乗っていたのはバージルだった。
アビゲイル「俺様の頭に乗るんじゃねぇよぉ!うりゃあ」
アビゲイルはバージルに向かって左手を叩きつけ…たはずだったが、自分の頭を思い切り叩くはめになってしまった。
アビゲイル「いててて…ったくぅ…少しは手加減してくれてもいいんじゃないのかぁ?」
バージル「ふん。生憎だが貴様と戯れている時間は無い。ダンテ!終わらせるぞ?」
ダンテ「へっ、お好きにどうぞ」
バージル「というわけだ。出直してこい」
バージルが閻魔刀を抜く。一瞬でアビゲイルを斬った。
アビゲイル「へ?」
アビゲイルの首、腰に切れ目が入り、頭と上半身が落ちた。
バージル「ふん…他愛もない」
アビゲイル「そいつぁ、どうかなぁ?」
ダンテ「バージル!」
バージル「何!?」
アビゲイルの身体が起き上がり、左手をバージルに振り下ろす。不意を突かれた為、閻魔刀で防ぐしかなかった。
バージル「ちぃ…」
あまりの衝撃にバージルの身体は飛ばされた。何とか着地はしたものの、中々勢いは殺せず、200メートルほどしてからようやく止まった。
ダンテ「ふぅ…やっぱりあれで終わるわけないか」
斬られたアビゲイルの頭と胴体は元通りになった。
アビゲイル「あー、いてぇいてぇ…だから言っただろ?以前の俺とは違うってよぉ…そろそろ本気を出すぜぇぇぇ!」
アビゲイルはさらに魔力を放出し、魔力の鎧を纏った。
ダンテ「おいおい、さらに面倒になったな。どうするバージル?」
バージル「愚問だな。叩き潰す!」
ダンテ「じゃあそろそろ本気を出すか…おーい、俺達も真面目にやってやるぜ」
ダンテとバージルは上着を脱ぎ捨てるとそれぞれギルガメス、ベオウルフを装備した。
アビゲイル「へっへっへ。上着を脱いで少しでもデッドウェイトにならないようにしたかぁ…だが、それじゃあ一発でも喰らえばあの世行きだぜぇぇ?」
バージル「貴様の温い攻撃なんぞ、大した事はない」
アビゲイル「じゃあ、さっきその温い攻撃を受けたのは誰だぁ?バージルのダンナァ…へーへっへっへ」
ダンテ「あーあ、言っちまったな」
バージル「いくぞ、ダンテ」
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