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ダンテとバージルはアビゲイルに駆け寄り、顎にハイキックを喰らわせた…が、アビゲイルは魔力の鎧に守られており、全く効いていない。
アビゲイル「へっへっへぇ…そぉんな蹴りじゃちっとも効かないぜぇ」
バージル「では…」
ダンテ「これはどうだ?」
ダンテとバージルはアビゲイルの胸部に何度も蹴りを放つ。アビゲイルは涼しい顔をしている。
アビゲイル「効かねぇよぉ…お前らの攻撃なんてマッサージにもならねぇぜぇ…」
ダンテ「じゃあ…こいつをお見舞いしてやるぜっ!!」
ダンテは右手に力を集中させリアルインパクトを放つ。腕の装甲に隠された針がアビゲイルの胸部を貫く。
アビゲイル「ギィヤァァァ!!何ぃ!?」
ギルガメスの貫いた場所の魔力の鎧がなくなっている。ダンテとバージルが何度も同じ場所に放った蹴りは魔力の鎧を削る為のものだった。
ダンテ「そうやって力にばっか頼ってるからお前は弱いんだぞ」
アビゲイル「あぁぁぁ…力が、力がぁぁ…」
アビゲイルは身体から魔力の放出が止まらず、次第に小さくなっていく。最後は元のシドの姿に戻った。
シド「なんだよ、またダンテの勝ちかよぉ…全くツイてないぜぇ…せっかく悪魔共を呼び出すのに必要な魔力を身体に纏ったのによぉ…これじゃあ…前と一緒じゃねぇか」
ダンテ「やっぱお前、嫌いじゃないぜ?」
シド「じゃ、じゃあそんな優しいダンテさんは今度こそ、俺を見逃してく…へ?」
バージルが閻魔刀でシドを腰から真っ二つにする。
バージル「雑魚がいつまでも話すな。主役は貴様ではない」
シド「ちぇっ、兄貴の方はお堅いねぇ…仕方ねぇ、なら俺様は消えるとするかぁ…じゃあダンテ、バージル。先に地獄で待ってるぜぇ…ひーひっひっひぃ」
シドは砂となり、崩れた。扉が現れる。
ダンテ「ふぅ…じゃあ次に行くか?」
バージル「当然だ」
ダンテとバージルは扉に入った。
~冥界最深部~
冥王「さすがはスパーダの血族と弟子だな…もうじきここへたどり着くだろう。その時は…ククク、アーッハッハッハ!」
最深部には異常な濃度の魔力が集約しつつあった。
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