~MISSION 9 最強の力~

3/7
前へ
/46ページ
次へ
バアル「く、ゴフっ…」 ハデス「まずは一人…そらっ」 ハデスはバアルを吹き飛ばした。モデウスがバアルへ駆け寄る。 モデウス「兄さん!なぜ…」 バアル「さ、さあな…貴様を助けに入るとは…俺も…ごふっ…ヤキが回ったようだ…モデウス、奴を倒せ。出来なければダンテが来るまで小僧を守れ…」 モデウス「…はい。わかりました…スパーダの血族は必ず私が!!」 バアル「ふ…それでいい。だが貴様に死なれても困る。せめて俺の…魂を吸収しろ。完全に生き返る事が出来るはずだ」 モデウス「それは…」 バアル「受け取ないとは言わさん。スパーダの後継者と認められた貴様への俺からの祝いだ」 モデウス「わかりました…これからは私と共に闘いましょう」 バアル「ふ…じゃあな…」 バアルの身体は砂となり中から魂が出てきた。モデウスはそれを手に取り、自分の胸に押し当てた。バアルの魂はモデウスの身体に吸収され、モデウスに魔力が漲ってきた。モデウスはアラストルを床に刺し、右手に自分の剣、左手にはバアルの剣の一つを持つ。 モデウス「兄さん…これからは…私達がスパーダの後継者です!!」 モデウスの魔力が爆発する。いや、爆発するかのような勢いで魔力を放出した。 ハデス「話は終わったか?そろそろ再開させてもらうぞ?」 モデウス「あなたを…許さない!」 ハデス「ふん、貴様一人で何が出来る?ん?」 ネロ「はぁぁぁ!」 ネロが瓦礫を吹き飛ばした。背後には魔人の姿がある。 モデウス「ネロ?」 ネロ「もっと…もっと力を…はぁぁぁ!」 ネロはハデスに向かい、レッドクイーンとエクスカリバーを奮う。ハデスは両手に魔力を練って剣を作り出し、応戦する。 ネロ「はぁぁぁぁぁ!」 モデウス「私もいきます。はぁぁぁ!」 四本の剣がハデスに奮われた。何度か打ち合い、ハデスは後ろに跳んだ。 ハデス「ふ、やるようだな。だが…これはどうかな?」 ハデスが魔力を集中し始めると、みるみる姿が変化する。その姿はまるで… モデウス「ス、スパーダ…まさかスパーダの魂も取り込んだのですか!?」 ハデス「いったであろう?我に手に入らない力は無いと!」 ネロ「く…魔力の量が尋常じゃない。これが魔剣士スパーダ…」 ネロはあまりの力に膝が折れそうになる。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加