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言うが早いがバアルは二本の剣を持ち、斬りかかってきた。ネロはレッドクイーンで防ぎ、ブルーローズを撃つ。バアルはこれをバックステップでかわす。
ネロ「ちっ…スパーダの弟子ってのは本当みたいだな。斬り込みの速さがダンテ並みだ。………そろそろ使うか」
バアル「ぬ…何がくる?」
ネロは背負っていたもう一本の剣を掴む。グリップを捻るとエンジン音とともにバチバチと刀身に電流が走る。
ネロ「どれだけもつかわからねぇから…とっとといくぞ!!」
今度はネロの攻めだ。レッドクイーンの縦斬り、バアルが右手の剣で受けるとすかさずネロは右手に持ったエクスカリバーで横薙ぎ払いをする。が、バアルは左手の剣を縦に構え、攻撃を止める。
ネロ「く、なかなかやるな…」
バアル「小僧、貴様も大したものだ。だがまだまだだな」
ネロ「じゃあ…こんなのはどうだ?」
ネロは身体を浮かせ、強烈なドロップキックをバアルの胸部に喰らわせる。さすがのバアルもたたらを踏んだ。
バアル「おのれ、小僧がよくも」
ネロ「小僧じゃねぇ!ネロだ!」
エクスカリバーのグリップを更に捻り、刀身に電流を纏わせたままバアルに斬りかかる。肩を掠めただけだがバアルの肩当ては見事に切れていた。電流が流れている分、切れ味が上がっているようだ。
バアル「仕方ない…少々本気を出そう…ぬっ!?」
突然、空が暗くなった。いや、違う二人の頭上に巨大な何かが落ちてくる。二人はそれをかわすと何かを確かめる。
ネロ「こいつは…悪魔っ!!」
バアル「ベオウルフか…面倒だな…」
ネロ「ベオウルフ!?」
バアル「かつてスパーダに挑み片目を失い、ダンテに挑み敗れた悪魔らしい…両目は健在か(冥王が復活させたか…面倒な事を…)」
ベオウルフ「匂う、匂うぞぉぉ!スパーダの、裏切り者の匂いがぁぁぁぁぁ!!」
ネロ「だとよ。アンタか?」
バアル「俺は違う。ん?小僧…貴様まさか!?」
ネロ「さあな。だったらどうする?殺るか?」
ベオウルフ「無視とはイイ度胸だ!潰してくれる!」
ネロ「犬っころは少し黙ってな!」
ベオウルフがその剛腕を振り下ろす…が、手袋を外したネロの右腕が青白く光り、巨大な腕が出現、その腕が振り下ろすはずのベオウルフの腕を止めていた。
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