~MISSION 1 ネロとバアル~

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ベオウルフ「な、何!?貴様…何者だぁぁぁ!」 バアル「驚いたな。そのような力を持っているとは…さしずめ悪魔の右腕といったところか…小僧やはり貴様、スパーダの血族か?」 ネロ「何か前にも同じ事言われた気がするが…オレはオレだ!!」 ネロはデビルブリンガーで掴んだベオウルフを引き寄せ、投げ飛ばす。 バアル「ふん…(面白い力を持った小僧だな…しばし様子を見てみるか…)」ベオウルフ「グォォォォ!忌まわしきスパーダの血族がぁぁぁ!」 怒りで我を忘れたベオウルフがネロに向かって突進する。 ネロ「ったく…オツムの悪いワンちゃんには突っ込むしか出来ないのかよ…そらぁぁぁ!」 半ば呆れ気味のネロは右腕に力を込め、デビルブリンガーで向かってくるベオウルフの顔面を思い切り殴った。凄まじい衝撃とともに砂煙が舞い上がる。数秒後、辺りは静寂に包まれ、砂煙が次第に晴れていく中、ネロとベオウルフの闘いは終わっていた。さすがのベオウルフもデビルブリンガーの強烈なストレートには耐えきれず、頭が身体にめり込んで絶命している。ネロ本人は軽い運動した後のようにピンピンしていた。 バアル「あれほどの悪魔を一撃とは…ますます面白い」 ネロ「ふう…さて、次はバアル、アンタか?」 バアル「ふははは、面白い、面白いぞ、小僧!貴様の成長、もっと見たくなった。ダンテを倒した後で貴様ともう一度闘おう。ではな」 ネロ「な、待てっ!」 バアルは一瞬で姿を消した。 キリエ「ネロ?」 キリエが建物の影からネロに声をかけた。 ネロ「すまない、逃してしまった」 キリエ「そう…でも負傷者は出てないわ。ネロ、ケガは?」 ネロ「奴とやり合った時についたかすり傷くらいだ。すぐに治る」 キリエ「じゃあ早く治るように手当てするわ。…ネロ!倒した悪魔が…」 ネロ「こいつは…」 倒れていたベオウルフの死体が砂となって崩れ、消滅する。 ネロ「何か嫌な予感がする…奴を追えば何かわかるかもしれないな…だがフォルトゥナを離れるワケには…」 キリエ「ネロ…あなたの正しいと思った選択をして。私達は大丈夫よ。あなたが帰ってきた時の為に街を少しでも綺麗にしておくから」 キリエは笑顔でそう言った。image=252827025.jpg
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