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ネロ「だけど…俺がいない間にもし悪魔が現れたら…」
女の声「それなら心配いらないわ」
ネロ「誰だ!?」
ネロの前に白い服の女が一人姿を見せる。サングラスやその格好からしてフォルトゥナの人間ではない。バズーカを背負っている住民なんているはずもない。
ネロ「今度は女か?アンタ何者だ?」
女「安心して。アタシは悪魔じゃないわ。アタシの名前はレディ。デビルハンターよ。ダンテから頼まれて助っ人に来たのよ」
ネロ「ダンテに!?また何かあるのか?」
レディ「フォルトゥナに問題はないわ。アタシは坊やがここを離れている間、ここの用心棒を任されたの。あのバアルって悪魔もそこのベオウルフもかつてダンテが倒したハズの相手、それが何故人間界にいるのか調べる必要があるわ、坊やにはダンテと合流してもらいたいの」
ネロ「それで俺がダンテのトコに行ってる間、アンタがフォルトゥナの警護をするのか?」
レディ「そういうこと」
キリエ「あ、あの…街を警護していただくのは助かりますが…あの…お金は…」
レディ「それなら心配しないで。ダンテにツケとくから」
キリエは安堵の息を漏らす。いくらフォルトゥナが復興したとはいえ、人々の生活以外に使用できる資金には限りがあるからである。
ネロ「とりあえず俺はダンテの事務所に向かえばいいんだな?」
レディ「そ。事務所についたらダンテが詳しい事を教えるって。事務所まではあそこにいるトリッシュが送ってくれるわ」
レディが示す方向には2年前に見た人物がいた。
ネロ「あれは確か…グロリア!?」
グロリア「久しぶりね、坊や」
キリエ「ネロ、誰?」
ネロ「2年前、ダンテを追跡している時に出会った教団の人間だ。何しにきた!?」
グロリア「安心して。これは変装よ。アタシはトリッシュ。ダンテの相棒よ。」
トリッシュはグロリアの変装を解く。
レディ「ウフフ、あなた、そんな格好で教団に潜入してたの?」
トリッシュ「いいじゃない。少しでも楽しまなきゃ」
キリエ「楽しそうね」
ネロ「まったく…ダンテも変だったが周りも変わってるとは…」
レディ&トリッシュ「あんな毎日ピザばっかり食べてる、ストロベリーサンデー好きな奴と一緒にしないで」
ネロ「はいはい。本題に入るがトリッシュ、アンタがダンテの事務所まで送ってくれるんだな?」
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