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トリッシュ「えぇ。この子なら一飛びよ。降りてきなさい」
トリッシュが空に向かって叫ぶと巨大な鳥が姿を現した。
ネロ「こいつも悪魔じゃないのか?」
トリッシュ「そうよ。名前はグリフォン。かつてダンテが倒した…ハズなんだけどいきなり出てきて襲い掛かってきたから手なずけたわ」
まるで犬や猫をペットにした感覚で話すトリッシュにネロはますます溜め息を漏らす。
ネロ「しかし、移動手段には最高だな。…キリエ、俺がいない間、街の人達を頼む」
キリエ「うん…絶対…無事に帰って来てね」
ネロ「あぁ…約束する」
レディ「…青春ねぇ。アタシにもそんな時があったかしら」
トリッシュ「アナタに?クスッ、想像出来ないわ」
レディ「あら、悪魔に言われたくないわ。それとも悪魔にも青春なんてあるのかしら?」
トリッシュ「ご想像にお任せするわ。それじゃ、ネロ、いきましょうか」
ネロ「あぁ。今度は俺がダンテに力を貸す番だ」
ネロとトリッシュはグリフォンに乗り、ダンテの事務所へ向け飛んでいく。
キリエ「ネロ…」
キリエはネロにもらったネックレスを握り絞めていた。
レディ「きっと大丈夫よ。坊やからはダンテと同じ強さを感じる。ダンテと仕事をしてきたアタシが言うんだから。ね?坊や一人ではどうにもならない時がきたら支えてあげなさい」
キリエ「レディさん…」
レディ「レディでイイわ。アタシもキリエって呼ぶから」
キリエ「ありがとう、レディ」
レディ「どういたしまして」
キリエ「ネロ…頑張ってね」
キリエはもう一度ネックレスを握り、祈った。
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