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「もう、お前の役目はおわった、香薔…」
諱をよばれた。そのとたん、大喬の身体はかわり金髪碧眼の女の姿にかわった。大喬とはあきらかに異なる存在。
「なぜ、孫策にちかよったのだ」
香薔は于吉に問う。その声は鋭い。
于吉は笑った。
「あれは、もしやしたら大陸をおさめる器だった男だ。お主と会わなければ……だから惜しかった。このさきこの大陸は多くの血を飲む。唯一孫策が乱世を収縮する力をもっていた。そなたを殺させようとしたのだだか、手後れのようだったな? 願いが成就してしまった」
「終っていない。伯符の望みはまだある。その望みもかなえなくてはならない」
言うや香薔は于吉の顔を鷲掴んだ。
「死ね」
于吉は塵と化し消えた。
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