蒼い白

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12月の風が頬をかすめて 両手を擦って息吹き掛けるきみの横顔がまだ… あの時君の手 とってやれなかった あの時僕は手 難く結んでたのかな 絶対無理だって 前は無理じゃなかったんだって いくらあがいてももう無理なんだ 何を想っても今じゃあの手暖めてやれないんじゃ なんも変わんないよ もし僕が神なら人類を男と女に分けたりなんかしない もっと平和になる人類を考えたのに 嗚呼 神様 僕があなたになれないのなら僕らをもっと幸せにしてよ 何故こんな世の中にしたの 何故僕らを引き離すの 教えてよ 教えてよ もう無理だって 前は無理じゃなかったんだって いくらあがいても神は僕じゃないなら 何考えても僕は神じゃないなら試行錯誤したって なんも変わんないよ 君は君で僕は僕であることは もう変わんないよ
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