もしもあたしが、

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「トシ…?」 「………………な」 「え?」 小さすぎて聞こえない。 あたしは聞き返す。 すると今度は大きな声で叫んだ。 「笑えねぇ嘘つくなっ!!」 びっくりした。 びっくりして、どうしたらいいかわからなくて、でもトシは怒ってるっポイから、とりあえず謝ろうと謝罪のことばを口にする。 「…ごめ、」 「もう、あんな嘘つくなよ…?」 トシの声が震えてる。 泣いてる訳じゃない。 「うん。約束する。」 あたしを抱き締める力が強まった。
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