魔王が美人だったら萌えるけどイケメンだったら燃やしたくなる

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うんざりするような授業も四時限目が終わり授業はいったん中断され昼休憩へと変わり校内が一気に騒がしくなる。 「なぁ誠飯食いにいこーぜー!!」 そしてここにもうるさいやつが……。 「オレ弁当あるから1人で購買に行ってろ。あと近づくな気持ち悪い」 「それ親友に言う言葉ですかね!?」 「親友でもゴキブリ並みの嫌悪感を持つやつに対してはいいじゃないかと思っております」 もしかしたら、ゴキブリ以上かもしれないけど。 「それオレのこと親友だと思って無いよね!?しかも他人行事」 「気のせいだって」 親友だと思っていることが。 「ならいいんだけど……。はぁ、じゃあ買いに行ってくる」 「いってらー」 教室を出て行く啓太はとても哀愁漂っていた。 「さて、いったいお前は何してんの?」 その質問を投げかけられたら張本人であるオレの机の下になぜかいる栞は、一瞬びっくっとした後硬直。 「えっと……忍者ごっこ?」 だってばよ忍者もびっくりするような回答だった。 「はぁ…啓太もあえて見なかったことにしてたみたいだけど……。本当にどうやって潜り込んだの?」 だって本当気づかなかったからなー。 いつ潜り込んだか。 「それは誠を思う気持ちが起こした奇跡だよ!」 「奇跡の無駄使いもいいとこだな……。あと、いいかげん机から出ろ」 とっても白い目で見られてます。 主に栞……ではなくオレが。 理不尽だよね?
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