魔王が美人だったら萌えるけどイケメンだったら燃やしたくなる

2/14
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
春といえば何を連想するだろう? 綺麗に咲いた桜に、新しい学校、会社に期待を持つ人々と、他にもたくさんあると思う。 それらは共通して美しい、キレイなどといったイメージがあるだろう。 しかし、春は何もキレイなものだけが出てくる季節ではない。 「おい!ガキャァァ!!!お前がぶつかったせいで兄貴の肩がその…アレがこうなってアレになっただろうがぁぁぁぁぁ!!」 肩を押さえてなんか変な声を出してる頭が輝いてるサングラスをかけた兄貴と呼ばれる男とさっきからギャーギャーうるさい事言ってる金髪のもさもさヘアーを見てつくづく思う。 あぁ、春は馬鹿が湧いてでで来るなと。 事の発端は朝の目覚めからだった。 『―で言ってやったのさ、それはお前のワイフの事だろって』 『hahaha!ソイツは最高だな!!』 『だろう?だからオレはたてつ』 ガチャっとプラスチックを叩く音がして手の痛みを感じながらベットから起きる。 「……また、目覚ましの音変えられてる」 いたずらで変えられたら目覚ましを横目に朝ご飯を食べにマイルームの下の階にあるリビングへと向かう。 「ほら、起きたんなら早く朝ご飯食べなさい。お父さんもう食べ終わって会社行ったわよ」 「はーい」 未だに眠気がさめない中朝食を取りながらこう思った。 どうやって復讐してやろうかと。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!