魔王が美人だったら萌えるけどイケメンだったら燃やしたくなる

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目覚ましの音を変えた犯人はおそらく隣に住んでいる幼なじみだろう。 というよりそれしか犯人が思いつかない。 ここで話しは変わるがオレの住んでいる『真央(しんおう)市』は都会とも田舎とも言えない中途半端な街ではあるが色々な行事や祭りなどがありなかなか活気の溢れた街である。 そんな真央市に唯一ある高校で1週間前に見事入学式を迎えたオレと幼なじみも通っている『真央高等学校』は我が家から徒歩10数分という近場にある。 そのため中学生だった頃よりもかなりゆったりと朝を過ごすことができる。 だがそれは早起きをする事ができる人間だけの話で、隣に住んでいる朝が異様に弱い幼なじみには適用されない! そのせいかオレは小学生の時から今も学校に行くときは迎えに行くという従者ぷりを発揮していたわけだ。 さて、ここで話しを戻そう。 このことから導かれる復讐の内容は 「行ってきまーす」 幼なじみを放置プレ……無視して学校に行くことにした。 しばらく歩くと人通りの多い場所に出て真央高校の制服を着た人も何人かいた。 制服が新しいから多分オレと同じ新入生だと思う。 いやーしかしまぁ幼なじみがいないってだけでこうも平和になるのかぁ。そんなささやかな幸せを味わっているとちょっと見た目がアレな人たちと肩が当たってしまった。 ここは絡まれないようにさっさと謝って逃げよう。 「あっ、すいませ「イテェェェェェェ!!」 「ア、アニキィィィ!!」 金髪もさもさヘアーの奴がオレと当たったアレな人もとへ駆け寄りオレを睨みつけてきた。 助けてーアン〇ンマーン。
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