15人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「しかしまぁ容赦ないなぁ」
ピクピクと痙攣している男2人を見ると全く加減なんてしてないっていうことがわかる。
だから言ったのに逃げろって。
「誠を連れ去ろうとしたふとどきものだからね」
そして、残酷な(男限定)行為をしたのにも関わらず全く悪びれた様子を見せずオレに笑顔を向ける綺麗な長い髪をなびかせる美少女は篠塚栞(しのづか しおり)。
お隣に住んでる幼なじみです。
はーい、紹介終わり。
「んじゃ、オレ学校に行くんで」
手をヒラヒラさせて、その場を去ろうとするときにチラリと泡らしきものを口からだすアニキ(仮)が見えて、救急車を呼ぼうかと思ったが、どうせ誰かが呼ぶだろうと思い止めといった。
他力本願主義ですゆえ、っと言い訳でもさせともらおうか。
「待ってよ!一緒に行こうよ―」
「えー、嫌だ」
だって一緒に登校したら他の男子からの嫉妬、殺意のこもった視線にやられそうだもん。
入学して1週間しかたってないのに敵を多くは作りたくないし。
いやー、男の嫉妬ってこえー。
「なら、無理やり誠に犯されたって言いふらす」
「栞さま一緒に登校デートなんていかがでございましょう?」
流石に警察にはお世話になりたくないからなぁ、あそこには会いたくないが人がいるし。
しかし、女ってずるい。
いや、栞だけか…。
「はぁ……、オレが虐められたら責任とれよ?」
「えっ、それって…」
「プロポーズなんて甘ったるいものじゃないから安心していいよ」
言った瞬間に抓られた(現在進行形)。
地味に痛いからイヤなんだよな。
振り払わないのはマゾッ気がある訳じゃなくて紳士だからさ!
紳士がなんなのか知らないけど。
最初のコメントを投稿しよう!