魔王が美人だったら萌えるけどイケメンだったら燃やしたくなる

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なんやかんやあって学校についてクラスに到着。 「いやーしかし、男子からの視線が痛いなー。どう思う?親友1号」 「自業自得だ、男の敵が!いっそのことその視線で穴あいちまえ」 全く冴えない顔をした女好きのこの男は仲倉啓太(なかぐら けいた)といってオレの親友でもある。 ついでに中学のころから剣道部に所属しており、高校に入ってすぐ剣道部に入部したらしい。 「好きで一緒に登校したわけじゃないんだけどねぇ」 そして、オレを脅してまで一緒に登校した幼なじみの栞は教室につくなり別のクラスの友達のところへ行ったみたいだ。 「今お前は全ての彼女いない男子を敵に回した!夜道には気をつけな!!」 ビシッ!そんな効果音がつきそうな感じに人差し指でオレを指差す啓太。 幼稚園の時にコイツは人を指差しちゃいけません、って習わなかったのかな? なら、これはこの機会に教えておくべきだな。 「ってな訳で人に指差しちゃいけませんよー」 「あぁぁぁっぁああああ!!オレの指がぁぁぁぁぁああ!!」 小枝を折るように啓太の人差し指を曲がってはいけない方に折ってやった。 ボキッという乾いた、それでいて生々しい音は気のせいだろう。 「そんなに騒いじゃ他の人に迷惑だぞ?」 「誰のせいで叫んでいるのか分かりませんかね!?」 さて、誰だろう?
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