強く儚い者たち

☆過去の決意☆

『ねぇ…ノゾム…』

仕事から帰ってきた彼を呼び止め座らせた。

『なんか私に話さないといけないことない？』

冷静に、にこやかに聞いた。

｢…ねぇよ？｣

首を傾げ答える彼に｢これ｣っとローン会社からの督促状を目の前に出した。

それを見ると罰が悪そうな顔をして小さく｢ごめん｣と誤った。