強く儚い者たち

☆手術と懺悔☆

｢麻酔かけますね｣

雑音のなかに響く看護士の声…

『は…ぃ…』

今にも消え入りそうな声で返事をすると左肩にちくりとする針と麻酔が体内に入ってくる痛み。

｢数、かぞえましょうね｣

看護士の声に、天井を見つめ、そして静かに目を閉じ覚悟を決めた。