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『私、妊娠してた!』
「…それ、俺の子?」
『え?何言って…』
「だって、お前、他にも男いたんだろ?今まで避妊もしないでいて今更できたなんておかしいだろ?」
気が付くと私は、ポロポロと涙を流していた。ノゾムはタバコに火を点けながら話を続ける。
「ぶっちゃけ、どっちのガキかわかんねーんだろ?俺の子じゃないかもしれないガキの面倒なんか俺は見れねぇし、母親に面倒みせれねぇだろ?」
『父親はどぉであれ私の子だよ?そーゆーふーには思ってくれないの?』
「無理だな。いいから堕ろせよ。」
悔しかった…
悔しかった…
反論できない自分に腹が立った。
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