訪れる災厄

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「あれ……?俺、今押してないよな?」  同様に、教室内がざわめきだす。  ――――――――― ダウンロードを開始します    LOADING……  ―――――――――  それは一瞬で終わった。  ダウンロードが終了すると同時に、ハンディーデバイスから、電子ホワイトボードと同じような、校内の見取り図が映し出される。  そしてやはり、アレックスがいる場所の真下、一階に点滅する光り、アレックスが今現在いる場所にも光る点が現れる。 「これってさ、下で光ってる奴が不審者の場所かな?」  友人が、アレックスのハンディーデバイスに映し出された映像を覗き込み、つぶやいた。 「多分……。で、こっちが俺の場所かな?」  アレックスはそう言うと、自分がいる場所に輝く点を、人差し指で触れた。  すると、映像がズームをして、アレックスの教室が拡大で表示された。  そして、アレックスが現在いる場所には、輝く点と共に、[Target]の文字……
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