訪れる災厄

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 その男は目前に迫る敵に向け、横薙ぎに剣を放つ。  敵は男の攻撃に反応することもできず、まるで紙が引き裂かれるように胴体から真っ二つに切断され、地を転がった。  息をつく間もなく、男に向けて無数の光弾が、たなびく長い尾をひきつれて襲いかかる。  一発目を軽く跳躍し、二発目を頭を下げかいくぐり避けると、次いで襲い来る光弾にむけて剣を縦、横に振り、真っ二つに切り裂いた。  男は足を止め、ゆっくりと手を突き出す。  すると、先ほどまで何もなかった空間に、忽然と真黒で巨大な盾が現れた。  飛来する光弾は次々と盾にぶつかり、目もくらむような大爆発を引き起こした。  その中から男は、歩きながら無傷で現れると、必殺の一撃を放つ為に全身にオーラを溜め始める。  やがて男の剣は、真黒な炎に包まれ、それに反応するように、大地が大きく振動を始めた。  男は剣を大きく振りかぶり、対峙した巨大な敵に向け剣を振り下ろす!  その瞬間……
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