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ざわめき立つ教室内をよそに、スピーカーから音声が流れだすと同時に、ディスプレイにも字幕で放送が表示される。
「校内非常放送です。ただ今南館一階の教室より、校内へ不審者が侵入しました。ただいまより、誘導用のツールを配信します。ハンディーデバイスを持っている生徒は、ソフトのダウンロードを行って下さい。繰り返します……」
そうして、延々と同じセリフが繰り返される。
その放送は女性の声で行われたが、全く抑揚のない、コンピューターで合成したような声だった。
放送が二週した瞬間、電子ホワイトボード上に新たな枠が現れ、そこには校内の見取り図が表示されていた。
それと同時に、辺りから一斉に電子メールの着信音が鳴り響く。
アレックスのハンディーデバイスも同様であり、しかも着信音が鳴らないマナーモードにしてあったのにも関わらず、高らかに音が鳴り響いた。
そしてハンディーデバイス上に、立体表示で文字が映し出される。
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配信者:管理コンピューター
信頼度:高
優先度:高
ファイアウォール(ウイルスに対する防壁)を解除しますか?
[YES(推奨)] [NO]
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