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そして本格的なクラブ活動が始まった。
まず最初はみんな自己紹介。次は台を出してネットの付け方。先生が丁寧に教えてくれた。この日は何だかんだ言ってオリエンテーションみたいな感じで終わってしまった。
月に一度しかないクラブをこんな簡単に終わらせちゃって良いのか、少し疑問に思った部分も少なくはない。
そして翌月のクラブが始まった。この日は前回教わった台の出しかた、ネットの付け方などみんなよく覚えていてテキパキ準備ができた。そして待ちに待った卓球をやるときがやってきた。俺のクラブ一番最初の相手は年下の子だった。私は構わず、サーブを打った。相手は私のサーブをリターン出来なかった。もう一度打った。そしたら向こうが空振りをした。そのとき俺は
「この人、俺より下手なのかな?」
と思って、いきなり試合を申し込んでしまった。その子は普通にやりましょうと言ってくれた。
数分後………
試合終了。勝ったのは私だった。スコアは忘れたけどあまり接戦ではなかったことは微かに心に残っている。その子は悔しそうに、
「ありがとうございました」
と言って向こうにいってしまった。
「俺、何か悪いことしたかな(笑)」
と、少し疑問が残った。
二人目、三人目……………と続いていった。結局試合をしたのは初戦だけであとの人とは試合を申し込むのはなんとなく気まずかったからやめておいた。
この日が私の卓球人生初めてメンバーたちと仲良く卓球をした日でもあった。
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