香に包まれて

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ジリリリリリリリっ!! 部屋中に目覚まし時計のベルが鳴り響いていた ジリリリリリリリリリっ 「…ぅ…」 そのベル音に美穂は微妙に反応した ジリリリリリリリリリっ 目覚まし時計は鳴り響く 「…~~っ」 美穂の安眠を妨げる ジリリリリリリリリリっ それでも目覚まし時計は鳴り響く 「ぅ…さぃなぁ…」 と、ここで美穂の意識が ジリリリリリリリリリっ 「ぃやー ぅるさいって」 目覚まし時計相手に話し始めた 「おーい!!神無月さーん!!もうご飯できんぞー」 そんな美穂の家の玄関の 前で かなたがチャイムを押していた ジリリリリリリリリリっ ピーンポーンっ ジリリリリリリリリリっ ピンポピーンポーンっ ジリリリリリリリリリっ ピンポンピンポンピンポーンっ 堪忍袋の緒が切れた 「おーい! 起きてんのかー…」 ガァァアンッッ 「うおぉっ!?」 ドアに何かが凄い勢いで当たった その当たった部分は少しへこんでいる 「えっ 何だよコレ?」 唖然としているかなたをよそに ドアがゆっくり開いた 「……朝っぱらから…」 「…………っ」 「うるせぇんだよ」 目の前に般若が立っていた
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