逆さの双子

3/13
前へ
/95ページ
次へ
たくさんのお菓子と少し日用品を買った私と悠は ファーストフードで飲み物を飲んでいた 「お菓子ってお金なんぼつぎこんでも足りないよね」 「そんなのお前だけ」 入りきらなくて2つにわけた袋をかざしながら そう言った 「ってかようかんとかりんとうってお前はばあさんかよ」 「おいしいんだもん しかたないじゃない!」 ぷいっと美穂はそっぽを向いた と、そこにかなたとはるかがいた 「あ、はるかちゃん達だ」 「知り合いか?」 「うん 同じ寮の子」 ここで私のいたずら本能が働いた 「どうすんだよ」 「どうするって言われても…私じゃ何もできないよ…」 かなたははるかの右手首を掴んだ 「俺がどうにかしたって意味ないんだよ お前じゃないと…」 「お前じゃないと?」 「!!?」 「!?」 かなたとはるかは体を強張らせた その反応を見て美穂が満足気な顔をする またそんな美穂を見て悠が呆れる 「2人ともどうしたの? 今学校の時間じゃない?」 その質問が2人には直球 だったらしく また体を強張らせる 2人は視線を泳がす 「もしかして学校抜け出してきたの?」 「さっ 最近じゃ当たり前なんだよ!!」 かなたくんが反論した 不意に悠が私を後ろに向かせた そして静かに話しはじめる 「なんかあったんじゃないか?」 なんか??
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加