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「帰って来たんならメールくらいしろよ」
「びっくりさせようと思ってたんだけどさ
見つかっちゃった」
美穂はペロっと舌を出してみせた
雑誌に載ってた可愛く見えるテクその①発動!!
4年前とは違うんだから!!
「ぶっ」
悠は吹き出した
「なっ なんで笑うのよ!!」
絶対可愛く見えるって載ってたのに!!
「お前そういうキャラじゃない」
ズガァーーンッ!!!
仕種を否定されたの!?
キャラを否定されたの!?
答.どっちも
いじけて口を尖らしてると
頭に悠の手が乗っかった
「…元気だったか?」
きゅんっ
優しい表情の悠はこの世界で1番カッコイイ
↑(バカップル)
「毎日メールしてたんだから知ってるでしょ?」
「本心はってこと」
本心かぁ…
悠に会えなかった日々を考えただけで
胸がぎゅぅって痛い
「ずっと…会いたかった」
「…」
「黙ってたら悠のこと思い出しちゃうから
ずっと体動かして紛らしてたんだよ?」
「…そうか」
私は悠の手を握った
「でも今は我慢してた分幸せだよ!!」
ガバッ
悠が私を抱き寄せた
この温もりが懐かしい
「頑張ったな」
この優しさが懐かしい
この匂いが懐かしい
全てが懐かしかった
痛いくらいに抱き返した
幸せに浸っていた私に突然悠が言った
「…ちょっと大きくなったな」
ん?
んん?
悠く~ん?
それはどういう意味かしら~?
「悠のばか!!この無神経野郎めーーっ!!!」
悠の胸板をおもいっきり何回も叩いた
こんのぉ!!
幸せな気分を返せぇ!!
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