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しばらく歩くと
悠の家に着いた
4年前と全然変わっていなかった
私が住んでた家は誰もいないみたい
「おじゃましまーす!」
悠の両親はいないらしく
家の中はシーンとしていた
「紗月(サツキ)さんと洋介(ヨウスケ)さんは?」
紗月さんと洋介さんは
悠の両親の名前です
「二人とも昨日から海外旅行に言ってる」
「へぇ~ そうなんだ」
夫婦旅行っていいなぁ
私達もいつかは行くのかな?
行けたらいいなぁ…
「おい」
「なっ 何!?」
急に声をかけられて心臓が飛び出るかと思った
(汗)
「なに考えてた?」
「えっ別に 何も…」
「お前がニヤついてる時はたいてい
なんか妄想してるだろ」
あ、ニヤついてました?
だって ねぇ(ニヤ)
「いつから大学だっけ?」
「来週」
美穂はベットに座りながら聞いた
「お前どこに泊まるの?」
「部屋借りたからそこに住むつもり」
「手続き早いな」
「ふふん まあね~!」
本当はお母さんとお父さんが手続きしてくれたのです!!
「いや お前じゃなくて
お前の両親が」
ばれてた!?
「お前がそこまでしっかりしてたら
俺は苦労してない」
「相変わらずひどいですねー 悠君は!!」
悠は微かに笑った
その笑い方反則だし!!
悠を改めて見てみると
なんかドキドキしてきた
あの頃は小さかったのに
いつの間にか私より大きくなってさ
男子なのに睫毛が長くてさ
逞しい体型してるのに
細いしさ
女顔負けの綺麗な顔を持ってる悠が
こんな私の彼氏でいいのかな?
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