懐かしいこの街

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「ん゙ーっ んんーっ!」 (苦しいーっ 悠ーっ!) もがいている美穂を見て 悠がボソッと 耳元で囁いた 「黙ってろ じゃないとそのまま窒息死させてやる(笑)」 怖っ!! 半端なく怖っ!! 語尾に(笑)ついてても冗談に聞こえないっ!! 美穂は悠の怖さに負けて黙った 「はぁ… おめでたい奴だなお前は」 悠は苦笑していた もしかして結婚とか 嫌だった? 私とはんなこと したかねーよって? そうだったのか… 「そうだったのかぁぁ!!!」 「なんだよ急に!?」 思わず叫んでしまった美穂に悠はビックリしていた 「え? あ、うーんと なんでもない!」 不自然な美穂に気付かないはずのない悠は よく聞けよ?となだめた 「結婚って言うのは簡単かもしれないけど 就職していない俺と結婚して生活していけるか? 俺が就職してある程度収入入って お前を支えれるくらいになってからじゃないと 大変なんだよ わかるか?」 ごもっともな悠の言葉を聞いて なんか落ち着いた そっか… 結婚ってそんな楽なことじゃないんだ ちょっと押し付けがましかったかな? 「俺がちゃんとした大人になるまで 待っててくれるか?」 その不意打ちな言葉が ムカつく そんな言葉で舞い上がっちゃう自分も 私も頑張んないとなぁ
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