29人が本棚に入れています
本棚に追加
その日はタコ焼きを食べた後
とりあえず帰った
悠は来週から大学
私は来週からバイトが
始まる
まずは引越しのお片付けしなくっちゃね!
近くの駅で電車に乗り込み
2つ先の駅で降りて
徒歩10分くらいの所に
こじんまりした寮があった
ここは父さんの知り合いがやっている寮で
朝.晩ご飯込みで月一万円という
高いのか安いのかわからないものだった
そのかわり
部屋にちゃんと風呂もついていて
洗濯機もついていた
2LDKという一人だと充分広いこの寮は
私には都合がよかった
「こんにちはー!」
受け付けみたいな所で声を張り上げると
少し急いだおばさんが中から出て来た
「はいはーい!あら貴方が美穂ちゃんかしら?」
50半ばくらいのおばさんが
私の顔を見るや否や
即効で私のことを名前で呼んだ
「はい!今日からお世話になります神無月 美穂です!
よろしくお願いします!」
「元気な子ねぇ 私は小沢枝津子(オザワ エツコ)です
よろしくね
それじゃ 早速部屋に案内するわね」
そう言うと枝津子さんは私を部屋に案内しながら
食堂などの紹介もしてくれた
私の部屋はエレベーターを上がって3階の2号室だった
「この寮にはあなたの他に6人住んでいるから
食堂で会った時にでも
挨拶するといいわ」
「はい」
「それじゃここの鍵ね
なにかあったら言ってちょうだい?」
「はい ありがとうございました!」
枝津子さんがいなくなってから
私は部屋の前で深呼吸した
ここが今日から私の家なんだ…
他の人とも早く仲良くなりたいな
鍵を開けて入ってみると
やや広い玄関から
奥のリビングにつながる戸と
部屋につながる戸が一つずつあった
ワクワクしてる美穂はまだ気付かなかった
これからどんな恐怖に陥るかを…
最初のコメントを投稿しよう!