僕と君の87分

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あぁ、そうか! だから、嬉しくなかったのか! 僕は難問を解いた喜びと、ナノハの気持ちに気付けた嬉しさから、伝えたい言葉を衝動的に言ってしまいそうになった。 「何? 言いたいことあるならドーゾ」 「あぁ……うん」 唐突なフリにたじろいでどうする。 ……言ってみようか? ともかく、シュート打たなけりゃ入るかどうかもわからないしな。 「ナノハさ……ムダ話が減るの寂しいんじゃないか?」 「…………」 「少なくとも僕は……寂しい」 「…………」 「何だかんだって言いながら僕は……ナノハといる時間が一番居心地いいと思ってる」 「…………」 「つまり……」  
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